日用生活品はともかく、数万円単位以上の買い物は概算を掴んでから買い物をします。その後、商品毎の比較をし決定するわけですが、数ある商品の中で概算が掴みづらいのが住宅リフォームです。一から作る生産物ではなく、現状が千差万別だからです。同じ建築商品の新築は一から作るのである程度精度の高い概算が出ますが、リフォームを問い合わせだけで正確な概算を把握するのはプロでも至難の業。そこでメール等のやり取りだけで精度の高い概算を得る方法をお伝えします。

え…手っ取り早くキッチンリフォームはいくらなのか教えてもらえればいいんだけど。と思う方は「キッチン リフォーム 相場」で検索してください。いくらでも検索結果が出てきます。あなたが知りたいのは「ウチならいくらなのか」という事ではないのでしょうか。いくら相場を知ったところで自宅とかけ離れていては意味がありません。

 

よくありがちなのは広告チラシの掲載してる価格との差異。

・キッチン 30万円!

・ユニットバス 35万円!

・トイレ 9万円!

とか良く見かける表現です。こういったチラシには大きく分けて2つ種類があります。

・商品代のみ

・基本工事費込

これどう捉えますか?価格の脇に「※工事費別途」と書いてあって参考になりますか?リフォーム会社からしてみれば引き合いのきっかけに過ぎません。注目してくれれば、興味を持ってもらえればそれでいいのです。工事費込の正確な価格なんて広告には載せられないのです。ここが小売業との違いですね。スーパーなら広告を見てモノを買いに来てくれるわけですが、リフォームは広告を見て買いに来るということはほぼありません。なぜかというと広告の目的が違うからです。

・スーパー広告の目的:来店及び購入

・リフォーム広告の目的:問い合わせor相談or見積もり

家電量販店や家具屋さんなどリフォーム業をしている業種は増えているので、来店を目的にしている企業があるのも事実ですが、リフォーム専門店に広告を見たからと言って行ってみるのは勇気がいります。行ったら契約しなきゃいけないのではないか…という心理になりますよね。

そこでリフォーム会社も考えます。もう少しハードルを下げることはできないのかと。リフォーム業界のみならず気を使わずに購入検討できるのがWEB検索ですよね。そこからの問い合わせが自然で一番ハードルの低い手法となります。ただ、一番ハードルが低いだけに難しいのは自分が相談したいこと的確に伝えるということ。適切な言葉が見つからなかったり、対象物の名称が分からなかったり、とにかく文章に起こす作業が大変です。

 

そんな時は図面と写真を送ってみましょう。そこに

・何をしたいのか

・なぜしたいのか

を簡単に書いて送ってみてください。そうすると専門家からあなたが言葉で表現できなかったことを言葉にして質問や意見が返ってきます。依頼される側も文章だけズラズラともらうより図面と写真があった方が理解しやすく、概算の大きなズレがありません。「図面なんてない」という方は間取りを簡単に書くだけでもいいんです。部屋を繋げてLDKを作りたいなら対象となる8畳の台所と8畳の茶の間の配置、窓やドア、収納、設備機器の位置を書いてもらうだけで専門家はご自宅の状況を把握できます。

図面がなくてもこのくらい書いていれば十分

【何をしたいのか】

→台所と茶の間を繋げてLDK、対面キッチン、ゴミ捨てが楽なように、リビングはソファ、週末は6人で食卓を囲む、収納が欲しい、明るく、暖かく

【なぜしたいのか】

→台所が暗い、寒い、使い勝手が悪い(週末孫が来た時に茶の間との行き来が大変)、足腰が悪く畳に座るのが億劫になってきた

 

物理的な希望もそうですが、その背景にある困りごと、希望が大切のです。そうすれば引き出しをたくさん持っている専門家が悩みにズバリ応えてくれるでしょう。

 

足元見られたくないからと言って「キッチン工事を考えているんだけどいくらでできる?ざっくりでいいんだけどさ。」と唐突に質問するほど返答に困るものはないと認識しましょう。例えるなら「ミニバン欲しいんだけどいくらする?」と言っているようなものです。メーカーもあれば商品、グレードによってもさまざま、フローリングや壁紙は替えるのか、断熱も考えるのかによっても全く違う工事になります。率直に自分が望んでいるものを自分の言葉で伝えるのが一番です。

 

メーカーショールームに見積依頼する方もいらっしゃいますが、メーカーが出せるのはあくまで定価見積のみ。車屋さんと違ってメーカーディーラーというシステムではないので、販売店や工務店を通して実際の見積もりが提示されます。メーカーショールームはモノの確認が主な目的で実際の見積もりは各業者さんから取ることになりますのでご注意くださいね。