玄関に設置されているインターホン。今やテレビ付きインターホンが主流となりましたね。でもその効果を100%活かしきれているいるかは別問題。取付さえできればOKではなく、効果を活かしきるためにはちょっとした調整が必要なんです。
右利きは90%を占めるため、多くは右側に取り付けられることの多いテレビ付きインターホンですが、右利き用に玄関ドアの多くも右開きが多いのも一つの特徴と言えるでしょう。
でもそこには予想もしない事態が…
ピーンポーン
「はーい」
「〇〇ですけど~」
(ん?だれも映っていないぞ!?)
そう。インターホンを押してその次の行動として玄関ドア前に移動しますよね。そうするとカメラの視覚から外れてしまう場合があるのです。
なんてこった!
と、悲観する前にその理由と対策を見ていきましょう。
【理由:カメラが正面を向いている】
透明なプラスチックカバーの中にカメラレンズがありますが、正面を向いていますよね。室内機かの様子がこちら。
目の前の柱やアプローチこそみえるものの、肝心の玄関ドア前はどうなんでしょうか…
約身長150cmの女性に立ってもらいました。
まずはインターホンの前から
さすがに映りますよね。
では、玄関前に移動してもらいました。すると…
なんと!映っていないじゃありませんか!
そうなんです。死角になってしまうんですね。本来玄関ドアを開けずに来客を確認するためのテレビ付きインターホンなのに、全く目的を果たせていません…。宅急便のドライバーなどの分かっている方なら家の人がインターホンで対応するまでカメラの前に立っていてくれますが、そういった方ばかりではありません。自然と「ピンポン」したらすぐにドア前まで移動してしまう方も当然いますよね。これではテレビ付きにした意味がありません。
【対策】カメラ側の調整をする
そこで、カメラレンズの調整を行います。
玄関側カメラの下部に小さな四角い切れ込みがあります。
これを開けるとビスが見えてきます。固定ビスです。
ドライバーで緩めると
簡単に外れます。
裏側は意外とシンプル。配線は外さずに真ん中の緑のレバー付近を見ていきましょう。
そう。角度調整ができるようになっています。最初はレバーが真ん中でしたが、左向きの位置に変更します。
するとカメラレンズが左向きになりましたね。あとは外す手順と逆に戻すだけ。変更前がこちら
角度が付いているのが分かりますね。では次に室内側から
角度が玄関寄りに変わりました。デフォルトと比較してみましょう。
変わりましたね。この状態なら
玄関ドア前にいる人もしっかり映ります。欲を言えばもう少し角度付けられるといいんですけどね…
今回使用した工具
プラスドライバーのみ。ビスが小さいので相応のサイズを選びましょう。
本来取付業者がそこまで予測して調整してくれるのがベストですが、今はワイヤレスタイプなど、配線なしで取付ができるテレビ付きインターホンが増えてきました。ご自身でも取り付けることができるようになったからこそ覚えておきたいですね。誰でも簡単にできますので、業者に問い合わせる前に自分で調整してみましょう。これで出張費と調整費が節約できますね!