1990年頃までに150万戸前後推移していた住宅の新設着工件数も、今や半分以下の80万戸前後まで減少しました。

野村総合研究所予測によると2040年の着工件数は41万戸。現在のさらに半分です。

需要の減少に伴い、大工就業者の数もその通り、半減しました。

建設工事費は年々上がり、ここ20年で2割増し。加えてウッドショックでさらに材料高騰が深刻な状況となり、ますます需要減少に拍車を掛けます。

そんな中、消費者物価指数は横ばい。30年間日本人の年収はほとんと変わっていませんから、モノを買う人も横ばいというは当たり前ということですね。

一方リフォームは市場規模が微増となっており、2030年までも微増すると考えられています。家余りな時代において家を建てては潰す"スクランプ&ビルド"の時代は終わりを迎えつつあり、既存住宅を活用する動きが国も含めて活発化しています。

当社が着目しているのは町の大工さん。

スクラップ&ビルドが当たり前の日本において「効率化」を求めて現場作業の簡素化、機械化を行ったことと、需要減少から高度な大工技術が必要とされる機会が減りました。結果として若手大工がほとんどおらず、技術やノウハウの継承が課題となっています。

前述の通り、リフォーム市場は活発であることから、これまでもさまざま業界から異業種参入がありました。

家の事を熟知していない事業者がいることも事実です。

リフォームにおいて重要なのは既存住宅状態の適切な判断と、現場に合わせた高度な大工技術です。

当社では、今でも頑張っている町の大工さんが元請として仕事が受けられるように。大工の後継者が育つように。大工の技術が失われないようにバックアップしています。